ブログ
エクセルにできてGoogleスプレッドシートにできないことの一つが、 「参照元・参照先のトレース」です。
エクセルでは、特定のセルがどのセルに参照されているかをビジュアルに見ることができます。
エクセル 参照元・参照先のトレース機能
シートの作成時というよりは、チェック時に重宝する機能です。というのもエクセルはセルを貼り付ける際など、参照先がずれるケースが驚くほど多いからです。
しかしGoogleスプレッドシートでは、参照元や参照先をトレースする機能が2018年4月時点では実装されていません。
Googleドキュメントのヘルプフォーラム(英文)をみるとリクエストはされていますが、2016年8月時点で公式に実装されていないと返答されています。同じヘルプフォーラムでは、セルそれぞれにURLがあるのだから、参照した元のセルに自動的にハイパーリンクしてはどうか、といった提案もなされています。しかしこちらも2018年1月時点では対応が約束されていません。
ひょっとするとGoogleは今後、人工知能で参照元や参照先の人為エラーをチェックさせるかもしれません。
エクセルとは違い、Googleスプレッドシートは常にインターネット上にあり、特に人工知能に関わる機能が進化しています。その一つにデータ探索という機能があって、グラフを自動的に作成してくれたり、書式設定を提案してくれたりします。
Googleは2017年もこのデータ探索機能に、自然言語でグラフなどを作成する機能を追加しています。2018年や2019年あたりに、セルの参照パターンを見てエラー候補を表示する機能が追加されてもなんら不思議はありません。
ただし、仮にそのような機能があっても、ビジュアルに人間の目でセルの関係を確認できるトレース機能は欲しいところです。新たな機能の追加があれば、このブログでも取り上げます。