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2017.11.08
ゲームプロデュース

AR(拡張現実)でスポーツ中継の投手と打者の駆け引きを楽しむ

World Series 2017 game 7 top 1st springer

 

今年のメジャーリーグはポストシーズンでの日本選手の活躍もありワールドシリーズ最終戦まで楽しむことができました。DAZNのようなストリーミング配信サービスが登場し、テレビがなくてもスポーツ中継が見れて、好きなタイミングでハイライトが見れるのはとてもありがたいことです。

一方、野球の中継そのものは以前とスタイルはさほど変わりません。私自身がそうですが、野球の選手経験がなくセオリーすら知らない人にもっと面白さを引き出せる可能性があると感じます。

 

特に知りたいのは投手と打者の駆け引きの部分です。

ピッチャーは1球1球どのような狙いで投げているのか。最初の1球目はどのコースに投げ、打者の反応を見て2球目はどのように投げているのか。ひとつの打席のなかでもストーリーがありますし、これまでの対戦を踏まえた駆け引きにも興味があります。

おそらく各投球のデータは球種やコース、球速などの情報がアウトカウントやランナーの状況、点差などの状況と合わせて整備されていると思います。それらは無機質なデータですが、そこから見えてくるのは、投手と打者の駆け引きです。打者は直前の投球や以前の対戦から何を感じて打とうとしているのか。投手は何を狙い何を避けようとして次の投球のコースや球種を考えているのか。

 

 

今年のワールドシリーズ最終戦、2回表。ダルビッシュ投手からスプリンガー選手がホームランを打った場面。スプリンガー選手は1回にもレフトへ二塁打を打っています。そのことは中継を見てわかるのですが、どのコースを打ったのか?どの球種を打ったのか?といった前打席のデータや、1球目からの推移がもう少しわかりやすく提示されると、さらに面白く観戦ができると感じます。

 

 

World Series 2017 game 7 top 1st springer

ワールドシリーズ2017第7戦1回表 ダルビッシュ投手対スプリンガー選手全投球 MLB.COMより

 

前打席の情報があると、前回打たれた同じコースや球種で敢えて勝負するのか、それとも打たれたところを避けた投球をするのか、といった投手の性格や戦略性が見えてきます。打者は、同じ球が来ると構えるのか、同じ球は来ないと考えてヤマを張るのか、といった狙いを推察することができます。

 

World Series 2017 game 7 top 2nd springer

ワールドシリーズ2017第7戦2回表 ダルビッシュ投手対スプリンガー選手全投球 MLB.COMより

 

緊迫した場面は見るだけで十分に楽しいのですが、ほとんどのファンは結果を見て一喜一憂しているだけに過ぎないとも言えます。データの見せ方を工夫し、もう少し駆け引きの舞台裏を知りたいファンにもっと楽しんでいただく方法は考えられないでしょうか。

 

 

例えば、前打席でヒットになったコースと球種を映像に重ねて表示する。

あるいは、今投げた投球と直前の球との速度の違いを色で表示し、緩急の違いを直感的に見せる。

同じ投球でも初速から終速の減少度合いを色で表し、ストレートのキレをビジュアルに表現する。

ストライクゾーンを2Dではなく3Dで捉え、ボールの変化を立体的に見せる。空振りやファールの際はタイミングがあっていないのか、スウィングコースがあっていないのかを見せる。

キャッチャーが構えたところと、実際に投げ込まれたところを四角形で表示し、狙い通りに投球できているかどうかを示す。(投げ始めてから構えを変えるキャッチャーは対応が難しいが)

 

 

中継映像にすべてを見せるのではなく、別アプリで情報を見せるなどの工夫が必要かもしれません。ただ、野球はサッカーのように常に動きがあるわけではなく、ひとつひとつのプレーが途切れる良さがあります。

プレーとプレーの間の時間をデータも踏まえてさらに楽しむ。そんな形でコンピューターがスポーツ観戦の魅力を高めるのに役立てたらと願っています。

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