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2019.04.22
ゲームプロデュース

ゲーム実況の可能性を広げる、STADIAの特徴

Googleが先月発表したストリーミングゲームプラットフォーム、STADIA。このSTADIAはゲームをダウンロードすることなく、ストリーミングで遊べるところが最大のポイントです。

ストリーミングでゲームが遊べること自体が簡単なことではないのですが、GoogleはYoutubeを所有していることからも、ゲーム実況をかなり意識した機能を組み込んでいます。以下、ゲーム実況の作り手や観客にとって影響があると感じるポイントをご紹介します。

ライブ実況を観ながら、そのゲームに飛び入り参加できる。

STADIAのゲームはブラウザだけで、家庭用ゲーム機やゲーム用パソコンでしか遊べなかったアサシンクリードなどのゲームが遊べます。

ワンクリックでゲームが開始できるので、プロモーションビデオからそのままゲームをプレイ開始(ソフト単位なのか月額課金なのは現時点で不明)できます。

さらに、録画された映像だけでなく、実況中のゲームにそのまま参加できるCrowd Playという機能があります。

スポーツゲーム実況中に参加ボタンを押すと待ち列に入り、自分の番がくると、その視聴者は実況中のゲームに直接プレイで参加できるというものです。STADIA発表会の映像を、該当箇所に開始位置を合わせて以下に紹介します。

実況配信中のNBA2Kに直接参加する。

実況中のゲーム、特にバトルものやスポーツゲームに参加するには、腕に自信がかなり要りそうです。しかしゲーム中継が普及するなか、ゲームを見るだけの人に少しでも手を差し伸べられたら、ゲームをプレイする間口を広げられるのではないか。ゲームの作り手としては希望を持ちたいところです。

ゲーム実況する方にとっては、視聴者との関係を深める願ってもない機能になりそうです。超絶プレイや上級者同士の遊びや配信がさらに楽しくなるだけでなく、初心者の方に遊び方を伝えていくようなゲーム配信も今後増えていくのではないでしょうか。

同じゲームでも実況プレイ画面に個性が出せる。

もう一つゲーム実況者にインパクトがありそうなのが、Style Transfer MLと呼ばれる機能。これは機械学習を使い、ある画像のスタイルを背景やキャラに自動で適用しようとするものです。

左下のアートスタイルにあわせてゲームの表現が変わる。

この機能はゲーム開発者にとって、たくさんのアートコンセプトを素早く試したり、背景のベースを自動制作したりと、メリットが出る可能性があります。

しかしゲーム実況の世界にも、インパクトがありそうです。というのも、実況者が自分のアートスタイルをゲームに適用させることができると、中継画面としての見た目のインパクトが圧倒的に出るからです。

ゲーム実況はどうしてもゲーム画面が中心ですので、同じゲームを自供するとどうしても見た目が似てしまいます。

このStyle Transferの機能をユーザー向けに解放するゲームが現れれば、例えば実況者ごとにアメコミや水墨画などユニークな画面を作り出すことができます。同じゲームでも見た目がまったく違う映像が作れるので、ゲーム実況の幅が大きく広がるはずです。

ゲームを観る世界とゲームを遊ぶ世界が近づく

STADIAの発表会では、Youtubeで1000万人以上の登録者を持つMatPat氏が登壇。興奮気味にSTADIAがゲーム実況の世界を変えるとプレゼンテーションしました。

これまでゲームを遊ぶ世界(ゲーム機)とゲームを観る世界(パソコンやスマホ)は、切り離された世界でした。プレイするゲーム機やパソコンの手を止め、ゲーム実況を観る。ゲーム実況を観ている最中にゲームをプレイするということは実質的に不可能でした。

今回Googleはこの二つの世界を近づけようとしています。どこまでこの取り組みが成功するのか、ゲームの作り手としても、ゲームの一ファンとしてもとても楽しみです。

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