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年300万台から2000万台へ。iPod、iPhone、iPadに追い越されながらも堅調に伸びてきたMacの販売数と売上推移を追います。
スティーブ・ジョブズ氏がAppleに復帰した1997年から10年間のMac販売台数をみると、まず2000年にかけて大きく伸びています。これは1998年発売のiMacが200万台、99年発売のiBookも好調だったことが影響しています。
次に伸びるは2004年から。PowerBookやiBookのポータブルタイプが全体の51%(前年42%)を占め、Appleはノート型コンピューターの市場拡大に自信を深めたのではないでしょうか。
一方、この年は2001年発売のiPodが442万台売れ、329万台のMacを追い抜きます。
Macの販売台数が公開されていた2018年までグラフを横に伸ばします。Macは2009年に1000万台、6年後の2015年に2000万台を突破。2011年発売のiPadとのカニバリゼーションを危惧されながらも、年間1500万台から2000万台の間を推移しています。
2019年から販売台数はわからなくなりましたが、Macの売上高はわかるので、過去10年の販売数と売上を並べてみます。
2020年はコロナウィルスの影響を大きく受けたものの、Macは過去最高の売上高を記録。2015年以来の2000万台を超えた可能性があります。
ちなみに2004年にMacを追い抜いたiPodは、その後2007年に5000万台を超えますが、同年発売のiPhoneに譲るように販売数を落とします。
iPadとMacの台数も並べてみます。iPadがMacの売上を一部奪うことはApple自身も認めていますが、iPhoneがiPodを置き換えたような関係ではなく、当面は共存すると思わせる推移です。
視点を変えて検索された回数の推移をみると、MacBookはこの10年堅調に推移する一方、iMacは少しずつ下がっています。
我が家は2009年からリビングに27インチのiMacを置いて、家族写真をみたり音楽をかけたりネットを見たりしていました。しかし、iPadやAlexaが来ると、使う場面はどんどん減り、買い換えませんでした。
iMacと名がつかないデスクトップ製品(Mac MiniやMac Pro)もあり、検索量だけで断定はできません。が、iPadはMac全体というより、デスクトップの需要を奪っている側面もあるのかもしれません。