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プロモーションや広報を計画するとき、こんな疑問をもたれませんか。
自社のお客さんは実際のところ、どんなメディアを普段見て、どんなインフルエンサーをフォローしているのだろうか、と。
媒体資料はページビューやフォロワー数を教えてくれます。でもその媒体に「自社のお客さん」が何%含まれるかは、わかりません。ユーザー調査でお客さんに聞くこともできます。しかし選択肢が限られ、幅広いメディアやインフルエンサーを分析できません。
圧倒的に情報発信者が多い現代に合った、ユーザー分析ができないか。
そんな風にお考えの方にご紹介したいのが「フォロワー相関分析」です。
「フォロワー相関分析」では、自社のTwitterフォロワーの何%が特定アカウントをフォローしているかをレポートにまとめます。以下のようなグラフでご提供しています。
折れ線で表される数値をフォロー率と弊社では呼んでいます。アカウントAのフォロー率が10%なら、自社フォロワーの10人に1人がアカウントAをフォローしています。
10%のフォロー率が高いと言えるかは、ケースバイケースです。アカウントAが100万フォロワーを超える大型アカウントであれば自然とフォロー率も高くなります。また自社のフォロワー数が少ない場合も、フォロー率は高めに出る傾向があります。多くのアカウントをフォローするコアなTwitterユーザーが多いからでしょうか。
そこで比較するアカウント数を増やし、全体的な傾向を見ます。先ほどのグラフから、比較対象を15アカウントに増やしたのが以下のグラフです。
このグラフは某ゲームTwitterアカウントの、ゲーム実況者のフォロー率です。お気づきの通り、灰色のフォロワー数が下がっても高いフォロー率を示すアカウントがあります。このような実況者の方は、誰もが知る方よりフォロワー数が少ないかもしれませんが、自社商品と相性がよい可能性があります。
ほとんどのメディアはページビューや視聴率、部数で価格が決まります。インフルエンサーとの仕事もフォロワーの多さで価格が決まります。しかし規模が大きくても、自社ユーザーや潜在客がどれほど含まれるかはわかりません。
「フォロワー相関分析」では自社ユーザーの何%がそのメディアやインフルエンサーのTwitterアカウントをフォローしているかがわかります。フォロー率を比較することで、規模は小さくても(低価格)、自社ユーザーと相性がよいところ(効果大)を選ぶことができます。
規模の大小ではなく自社との関連の強さで検討できるのが、「フォロワー相関分析」の強みの一つです。
アンケート調査では選択肢が限られますが「フォロワー相関分析」には限界がありません。特にインフルエンサーは数が多いので、データを幅広く得ることは広報やプロモーションの貴重な検討材料になります。
当社ではエンタテインメント関係のTwitterアカウントを2000件以上、分析しています。企業アカウントだけでなく、制作・メディア・コミュニティに属する個人アカウントが多くあります。これらのアカウントに対する自社ユーザーのフォロー率を調べることで、普段とは違う視点からプロモーションや広報を企画できるはずです。
大手や著名人ではなく中・小規模のインフルエンサーを開拓できるのも、「フォロワー相関分析」の強みです。
プロモーション・広報を検討する際、自社ユーザー(潜在客含む)がどのメディアやインフルエンサーにどれだけ関心を持っているのか。具体的な数字で把握し、企画の方向性や広告費の配分先に活かせるフォロワー相関分析をご紹介いたしました。
フォロワー相関分析は弊社内で開発が始まって1年が過ぎました。ノウハウも溜まってきましたが、日々発見も多くまだまだ発達途上です。些細なことでも結構ですので、気になったことやご質問がございましたら当HPお問合せよりご連絡ください。
よろしくお願い申し上げます。