ブログ
自社のお客さんは競合他社にどれほど関心があるか。
直接競合する相手だけでなく、間接的に競合するジャンルにどれほど興味があるのか。
アンケートで聞くよりも手軽に、何度も調べたい。
サラリーマン時代から興味はあっても、いろんな角度から手早く調べて試行錯誤することは、叶いませんでした。当時の想いは今も強くあります。そこで弊社でディスカッションと試作を重ね、開発したのが「フォロワー相関分析」です。
フォロワー相関分析とは、自社フォロワーの何％が他のアカウントをフォローしているかを調べるものです。
例えば、以下グラフではAmazonプライムビデオさんのTwitterフォロワーの何％が、AbemaさんやDAZNさんをフォローしているかを示しています。
出典：Twitter / Live Computing
Amazonプライムビデオは動画配信サービスなのでNetflixやDisneyプラスなどと競合しています。しかしボクシング世界王座統一戦を独占配信するなどスポーツ配信にも力を入れており、同じくFIFAワールドカップを無料配信するAbemaやスポーツ配信大手のDAZNとの、ユーザーの重なりを見る必要があります。
自社のフォロワーの何割が他アカウントをフォローしているかを数値でみることで、競争相手はどこなのか、どれほど競争の度合いが激しいのかがわかります。
まず、普段から競合する他社とのユーザーの重なりがわかります。自社のお客さんのうち他社に興味を示す割合が30％なのか5％なのか。社内で意識するほどフォロワーが重なっていなければ、その競合を意識せずに商品の独自性を伸ばしたり価格を上げたりできるかもしれません。
また、自社ユーザーの隣接する業界への興味度合いもわかります。自動車ビジネスであれば、カーシェアやタクシー配車サービスに興味ある方が30％なのか5％なのかでも、次の行動が大きく変わるはずです。車への嗜好性や利便性の考え方が違うお客さんには、商品のアピールポイントも価格帯も変わってくるからです。
また自社ユーザーが関心あるブランド・メディア・インフルエンサーは何なのかも、わかります。ゲームビジネスであれば、ゲームメディアだけでなく、実況者やイラストレーター、声優、アニメや漫画など他エンタメにも広げて、ユーザーの関心を調べることができます。
ユーザー数が多いメディアやフォロワー数が多いインフルエンサーは、広告費が高くなります。しかし自社のユーザー（潜在顧客も含めて）がそのメディアやインフルエンサーにどの程度興味を持っているのか、相関性はわかりません。自社ユーザーの関心が高く、媒体費が相対的に低い出稿先を探す際に、フォロワー相関分析は効果を発揮します。
参考記事：『自社フォロワーと媒体・インフルエンサーとの相関をみる』
フォロワー相関分析は弊社内で開発が始まって1年が過ぎました。ノウハウも溜まってきましたが、日々発見も多くまだまだ発達途上です。些細なことでも結構ですので、気になったことやご質問がございましたら当HPお問合せよりご連絡ください。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
