Live Computing Inc.

BLOG

ブログ

 ホーム    ブログ    クラウドゲームのビジネス戦略    ストリーミングならではの遊びを考える
2020.07.02
クラウドゲームのビジネス戦略

ストリーミングならではの遊びを考える

異なる役割のあるゲーム

ゲームストリーミングには、新しい遊び、新しいサービス、新しいプラットフォームを生み出す力があります。しかし、どのようなタイトルが成功するか、どのようなサービスが影響力を持つのかは、誰にもわかりません。

一つ言えるのは、今までと同じゲーム体験をストリーミングに置き換えるだけではインパクトは起こせない、ということ。ストリーミングだからこそできる遊びやサービスを生み出す人たちが、勝つはずです。

マルチデバイスを活かしたゲームとは

ゲームボーイの通信ケーブルを、対戦ではなく交換に用いたポケットモンスターのように、新しい技術はそれまでにない遊びや表現を生み出します。しかしストリーミングは、PlaystationやiPhoneのような特定のハードウェアがないため、表現力の向上や新しい操作体系といったわかりやすさがありません。

むしろ、多様なデバイスで遊べることによる、『複数の操作体系が共存するゲーム』に可能性を感じます。

1つのゲームに、複数の遊び方を作る

複数のデバイスやプラットフォームへの対応は、クロスプラットフォームなどと呼ばれ、Fortniteなどで実現済みです。しかしこれらは、どの端末でも遊びは同じ。スマホでもコントローラーでも1プレイヤーとして戦闘に参加します。

FORTNITE SUMMER SPLASH 2020

FORTNITE公式サイトより

一方これに対して、デバイスごとに異なる操作体系と遊びを同時に提供できないでしょうか。「コントローラ」、「キーボード+マウス」、「タッチパネル」それぞれに違う操作がありながらも、一つのゲームを一緒に楽しんでもらうところに、新しさや驚きを生み出せないかと考えています。

役割が複数あるリアルタイムな遊び

私の好きなボードゲームに『スコットランドヤード』があります。このゲームは1人が犯人役として逃げ、他のプレーヤーが捜査官役として協力しながら犯人の居場所を当てます。

異なる役割のあるゲーム

boardgamegeekより

「コントローラ」と「キーボード+マウス」と「タッチパネル」は、得意とする操作が違います。であるなら、それぞれ得意な操作に向いた役割を与えることで、新しい遊びを生み出せないでしょうか。プレイヤーの役割が異なるタイプのあそびに、ヒントがありそうです。

アクションゲームなら、コントローラでキャラ操作する人と、スマホでアイテムを仕掛けたりマップに変化を加えたりする人が協力または対戦する。
シューティングなら、コントローラーで敵を攻撃するチーム、PCから攻略ルートを指示する人、スマホで脱出用のクルマやヘリを操作する人がいても面白い。
スポーツゲームなら、GoogleのSTADIAのようにゲーム実況の視聴者がそのまま試合に参加するのも、面白い。

// Stadia GDC 2019 Gaming Announcementより。 Crowd Play説明箇所

囲碁や将棋のように同じ立ち位置で遊ぶのではなく、異なる役回りで一つのゲームを楽しむ。そんなタイプの遊びが、クラウドやストリーミングの時代に向いているように思います。

試行錯誤を繰り返す

といっても、これらはコンセプトにすぎません。作ってみないと、面白いと感じられるかも、わからない。おそらく何度か仕切り直すことになる。ゲーム開発経験者ならお分かりだと思います。

しかし、高フレームレート(FPS:Framerate per second)が必要なシューティングやアクションだけではない、ストリーミングに適した遊びは必ずどこかにあります。

ここに挙げた概念が正しいかわかりませんが、これをきっかけに、ゲームの新しい可能性を見つけ出すことができるのではないか。新しいビジネス形態も生み出せるのではないか。

現状をみていると想像しづらいですが、変化は必ず来るはずです。