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2019.02.18
G Suiteの基本とカスタマイズ

一発で入力セルへ自動移動する、スプレッドシート開発。

ひんぱんに書き込む資料ほど、ファイルを開いたらすぐ、入力したいものですよね。

特に表計算ソフトを開いたあとに右や下へスクロールしたり、シートを切り替えたりする作業は面倒です。今回はGoogleスプレッドシートで、最初に開くセルを指定する方法をご紹介します。

入力するセルが固定の場合

表で確認する場所が毎回同じ場合、GoogleスプレッドシートではセルのURL(リンク)をブックマークする方法をオススメしています。

やり方は簡単。開きたいセルを右クリックして、「このセルへのリンクを取得」を選ぶと、セルそのもののURL(リンク)がコピーされます。

このリンクをブラウザのアドレス欄に貼り付ける(ペーストする)と、該当するセルにカーソルがあった状態でファイルを開くことができます。このリンクは他のインターネットサイトのようにブックマークしたり、メモに記録したりすることもできます。

不思議に感じられるかもしれませんが、Googleスプレッドシートは、ファイルそのものも、シートも、セルもそれぞれにインターネットのアドレスがあります。それらを記録することで直接、シートやセルにアクセスすることができるのです。

参考記事:

『Googleスプレッドシートが最初に開くシートを変更する』
スプレッドシートはそれぞれのシートにURLがあります。

入力したいセルが毎回変わる場合

ほとんどの表は入力する場所が毎回変わると思います。たとえば日報は、毎日一行ずつ、入力したいセルが下に移動しますよね。

このように、毎回入力したいセルが規則性を持って変わる場合にも、ファイルを開くときにそのセルにカーソルを合わせることができます。ただし簡単なプログラミングが必要です。

G SuiteをカスタマイズできるGoogle App Scriptを書くことができれば、onOpen()関数を使うことでファイルを開くときのシートを指定し、今日の日付や最終行の一つ下の行にカーソルを自動で合わせることができます。

たとえば当社では、クライアントとのやり取りや作業をスプレッドシートで管理しています。以下のスクリーンショットは、データはダミーですが当社書式のシートで、案件に関わる打合せや作業を、一行ずつ下に書き込んでいきます。

履歴は一行ずつ書き込むため、最終行は毎回変化し、セルを指定することができません。そこで、簡単なプログラムを作り、ファイルを開いた日時を元に最新のシートを取得、最終行を確認してその一つ下のセルに自動でカーソルを合わせるようにしています。

このサンプル画像の状態であれば、ファイルを開いたときに、B7のセルに自動的にカーソルが移動するイメージです。

このようにすると、毎回ファイルを開くたびに「シートを選ぶ」「入力する行まで下にスクロールする」という5秒ほどかかる作業を省くことができます。たった5秒ですが、何度も行う作業であれば、また作業する人数が多いほどほどバカにならない時間になります。

行数が増えても最終行の一つ下にカーソルが自動で移動する

現時点でアプリは対応ができない。

残念なのはこのカスタム開発が、現時点(2019年2月)時点ではアプリに対応できないことです。

Googleスプレッドシートのアプリで同じシートを開いても、自動的にカーソルは移動しません。先ほどのonOpen()関数がスマートフォンでは動作しないからです。

このあたりにも、G Suiteのスマートフォン対応の悪さを感じます。

必須ではなくても、入力がしやすい工夫を。

一発で入力したいセルに移動する機能は、必須ではありません。しかしストレスなく入力できることは、作業時間を短くするだけでなく、入力に対する心理的なハードルを下げることができます。

情報は入力されなければ、活用できません。小さいことですが、このような操作性の改善を積み重ねて、少しでも組織の判断や次のアクションに役立てていただけたら幸いです。

参考記事

『スマホ世代に贈る、仕事メールの原則。』
LINEに慣れた方へ、仕事でメールを使う上での注意点をまとめています。

『ひとつのシートを全員で入力。経営判断のスピードを改善できるGoogleスプレッドシート。』
同じファイルに同時に書き込めるGoogleスプレッドシートを使い、業務スピードを高める方法をご紹介します。

『ITは作るのではなく、選ぶ。中小企業こそ低価格なITで経営改善を。』
コモディティ化するITはもはや自社で作るものではありません。うまく選び、自社に合うチューニングを行うコツをご紹介します。

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