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台風の多かった10月が過ぎ、スポーツが楽しめるいい季節になりました。公園で一緒に遊ぶ親子を見ていると、子どもと大人が一緒にスポーツを楽しめるとよいなあと思うのですが、これが案外と難しくもあります。
どのスポーツもルールのもとでは、大人も子どもも平等。
ところが体力や技量に差があると、一緒に楽しむところまでなかなかいきません。家族で楽しむスポーツの代表格であるボウリングでも、体格差の問題はないものの、ある程度子どもにプレイ経験と技術がないと点数では勝負にならないことが多いと思います。
そこでコンピューティング技術とゲーム制作の考え方を応用して考えられるのが、対戦ではなく『協力プレイにルールを組み替えること』です。
ボウリングの場合、スコアを個人同士で競うのではなく、倒したピンを足し合わせてスコアを算出します。
これだけだと単なるスコアの足し算なので、例えばRPGの世界観を持ち込むと、一気に遊びやすくなります。敵モンスターがピンの上のモニターに出てきて、ピンを倒すことでダメージが与えられる。そして一緒にプレイする人同士が協力して敵を倒していくような遊びです。
このように組み立てると、倒せたピンの数が少なくても、勝利に貢献できる、という楽しさと満足感を味わうことができます。また、既存のボウリング設備とディスプレイがあれば、ソフトウェアの制作だけで実現が可能です。
子どもと親が共同で何かをする、というのは親子双方にとって貴重な体験です。一緒に何かモノを作る。一緒に料理をする。一緒にキャンピングする。一緒に片付けをしたり、公園で遊ぶことも思い出に残ります。
スポーツは勝ち負けがある分シビアな側面はありますが、だからこそドキドキ感を味わえたり、言葉ではわからないお互いの価値観が垣間見えたり、より印象深い思い出になります。
このような体験をもっともっと増やしたい。それができるのが、スポーツとコンピューターゲームの力ではないか、と考えています。