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iPadは2010年、発売から半年で、投資家の予想をはるかに上回る750万台を売りました。iPhoneを上回る立ち上がり、台数と売上のピークや2度目の上昇トレンドをグラフでご紹介します。
2010年4月発売のiPadは、通年で売上貢献した2011年度に3239万台が売れ、いきなりMacの販売台数を上回ります。iPhoneは同じ年7229万台売れたので、すでに4割近い台数です。
iPhoneは2年目で(2008年9月期)は1162万台ですから、約3倍。この出だしをみると、App Storeの有無など前提条件は違うものの、Appleは自信になったのではないでしょうか。
2013年はiPad Miniの発売や第四世代に進化したiPadが売れ、販売数・売上ともにピークを迎えます。
しかし売上高を重ねると、売上は販売数ほど伸びていないことがわかります。これは、iPadの値下げ、iPad Mini発売による平均価格のダウン、代理店販売の増加が背景にあります。
この経験が活きたのか、2015年にピークを迎えたiPhoneは販売数が落ちても価格帯の上限を上げ、売上をむしろアップさせています。
参考記事『iPhone 販売台数と売上推移』
Appleは2019年以降、販売台数の公表を取りやめました。そこで、公表が続く売上高だけ追加したグラフがこちらです。
実は2019年にiPadの売上が反転しています。iPad Proが主に影響していると当時のAnnual Reportにはありますが、iPad全体の需要が再浮上している模様で、2020年はコロナの影響を受けて、売上がさらに上昇しました。
2021年は過去最高を叩き出した2013年にわずかに及びませんでしたが、2度目の上昇カーブを見事に描いています。年間売上3兆円台に再び戻ったiPadは、過去最高を記録したMacとともに、成長軌道にのっていると言えそうです。